「算数」と「数学」の違いとは
中学生になると、小学生のときの「算数」が「数学」という名前に変わる、と考えている人は多いですが、これは大きな誤り。「算数」と「数学」は全く違う学問です。
そして、「数学が苦手」と言っている人は、両者の混同が原因である可能性があります。
★「算数」と「数学」はこんなに違う!
「算数」で求められていることは、計算の正確さと、単位・割合・面積といったものへの理解です。それに対して、「数学」では計算の正確性というよりはむしろ、答えに行き着くまでの過程、すなわち「論理の正確性」が求められるのです。
極端な話、長い文章題が出題されたとき、論理構造が正しければ、最後に計算を間違ってしまっても、減点はほとんどありません。
このように、求められているものが違うので、勉強の仕方も必然的に変わってきます。
算数を勉強するときは、計算を正確に行う事が重要視され、「なぜそうなるのか」を考えることはそこまで必要とされませんでした。例えば、掛け算や割り算の筆算は誰でもできますが、なぜそのような方法で計算すると簡単にできるのかは誰も知らないでしょう。誤解を恐れずに言えば、算数を勉強するときは、「やり方」さえ暗記してしまえばそれで終わりなのです。
「数学」を「算数」の延長と考えている人は、相変わらず問題の解き方を覚えようとします。そしてこれが悲劇の始まり、中学高校で学ぶ数学の解法は、算数で学ぶ解法と比べて遥かに多いので、理屈抜きに全てを丸暗記するのは、まず不可能(正確に数えたわけではありませんが、算数の解法はせいぜい数える程度。それに比べ数学の解法は500、1000を超えます)。終わりのない勉強に嫌気がさし、数学が嫌いになってしまうのです。
ではどうすれば良いのか。結局成績とは、暗記力の差なのか?
もちろんそうではありません。成績の差は暗記力ではなく、勉強のやり方の差です。
いわゆる「問題の解き方」を丸暗記していた人は、覚えることを目的とするのではなく、「なぜそうなるのか、どうしてそんなとき方をするのか」を考えましょう。もちろん1度で記憶できるわけではありません。上手な勉強法でも話したとおり、何度も重ね塗りをすることによって、記憶は定着します。何事も継続と反復であることをお忘れなく!
◆◆「『算数』と『数学』の違い」まとめ◆◆
@算数は計算の正確性が求められる、数学では論理の正確性が求められる。
A数学は算数の延長線上にはないので、勉強の仕方も違う。
B解法を丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を理解する
