英語長文を読むときは、全訳せず速読せよ
受験英語を考えるとき、避けて通れないのが長文読解。しかも年々「少ない時間でいかに多くの英文を読むか」という傾向が強まってきています。
しかし学校の授業では、あいも変わらず教科書の全訳ばかり。おかげで「英文は日本語に訳して読む」という間違った考え方が、学生達の間で常識になっています。
結論を言いますと、全ての英文を日本語に訳して読むのは間違いです。というより、いちいち全訳していたら、本番のテストのとき、いくら時間があっても足りません。
だって学校の宿題をするにしても軽く30分くらいはかかってしまうでしょう?センター試験であっても教科書5ページ分くらいの長文が3つも出ます。もちろん他に文法問題や穴埋め問題もあって制限時間は80分です。日本語に翻訳して間に合うと思いますか?
長文を全訳するデメリットをあげておきます。
@とにかく時間がかかる
A分からない単語が出てきたとき、翻訳することができないので、意味がわからない。
B長い文章を全訳すると、最後の方になると最初の内容を忘れてしまう。
C誤訳があったときに対応できない。
長文読解で求められているのはきれいに翻訳する能力ではなく、英文の意味を正確に読み取ることです。よって、英語→日本語と変換しなくても意味さえ理解できればOKなので、英語を英語のまま理解するというトレーニングをします。
★英語を英語のまま理解する読解力をつけるための学習法
これを始める前に、ある程度の文法力や単語力(中学生レベルで十分。それ以上の文法は、英文読解と平行して学びます)はつけておきましょう。全く知識がなければさすがに英文を読むことはできませんからね。
基礎固めが済んだら、長文読解用のテキストを用意します。訳を手早く確認するため、左ページに英文、右ページに英文という構図になっている速読英単語(増進会出版)がおすすめです。また、英文のレベルはさほど高くないものを選びましょう
読み方ですが、まず1度目は分からない単語が出てきても調べず、止まらず、最初から最後まで一気に読みます(分からない単語にチェックを入れるのは可)。意味がつかめていなくてもかまいません。また、問題が付いている場合は、この時点で1度問題を解いてみましょう。もちろんその場合は英文を読み直してもいいです。
次は2度目の読みです。この時は、1度目で分からなかった単語や構文などを、辞書や答えなどを見て徹底的に調べていきます。調べた結果はノートなどにメモしておくと効果的です(きれいなノートを作る必要はない)。
一通り確認作業が終わったら、3度目の読みに入ります。この時は1度目同様、分からない表現や単語があっても気にせず最後まで一気に読みます。直前に調べているので、1度目と比べて格段に意味が取れるはずです。
以降、分からない単語があれば調べ、2度目と3度目の行程を繰り返します。同じことを何度もやるのは単調で飽きてしまう可能性がありますが、すでに知っている長文を繰り返し読むことが読解力アップの秘訣ですので、根気よく読みこみましょう。
十分に読めるようになれば次の英文に移り、また同じ方法で意味が取れるようになるまで繰り返し読み込みます。ただし、一度終わった英文はもう二度と読まないのではなく、少し時間を空けて(1週間ほど、もっと広くても良い)再度読み返しましょう。この方法を最低でも半年ほど続けてください。長文を読むことに慣れ、日本語に訳さなくとも、大方の意味を取ることができるようになるはずです。
◆◆「英語長文は全訳するな」まとめ◆◆
@英語を読むのであって、翻訳をするのではない
A同じ英文を少なくとも3回、上記の手順で何度も繰り返して読む
B基本的に毎日、最低半年は続けよう。継続は力!
